ドライカット

髪を彫刻のように切っていくドライカット

ドライカット (フレンチカット、パリ式ドライカット:別名エフィラージュカット)は、髪が乾いた状態からカットしていきます。 一般的なカットは髪を濡らしてからテンションを掛けて引っ張りまっすぐにカットしていくので髪をあくまで「パネル」としてカットしていきます。一方、ドライカットは 髪のクセや骨格、生え方などを見極めて、ひと束ずつ毛束を引き出して削るようにカットしていくことで、癖毛を活かしやすく、硬い髪には自然な丸みを、柔らかい髪にはボリュームを出しやすく、そしてナチュラルで柔らかなタッチのカットが表現できます。 そのため、切った直後からよく馴染み、自然な仕上がりになります。 ご家庭でも高い再現性に優れ 、一生懸命ブローで形を作らなくてもドライヤーで乾かすだけでサロンと同様の仕上がりになります。また、伸びてきたときにもまとまりが長続きします。
ただ、何が何でもドライでカットする、ということではなくボブやワンレングスのように重みがほしいカットの時はウェット、ショートはセミドライと髪をデザインするのに最適な方法でカットしていきます。
共通していることは梳きバサミを使うことはベリーショートや刈り上げ等極端に短いスタイルまたはおこさまのカットの時以外はありません。 しかし、髪を細かく一束ずつ丁寧にカットしていくため一般的なカットに比べて時間がかかってしまうのが弱点です。        

ハサミと櫛

使う道具は一丁の鋏と櫛

ドライカットに使う道具はシンプルに一丁の鋏と目の荒い櫛だけです。

梳きバサミやカミソリなどの道具は基本的に使うことはありません。