出産後3ヶ月~4ヶ月すると髪の毛が抜けることがあります。これは、分娩脱毛症といい女性ホルモンの影響によるものになります。女性ホルモンには毛周期という髪のライフサイクルの成長期間を延長させる働きがあります。
女性の妊娠中には持続的に女性ホルモンが分泌されるため、本来であれば休止期に入って寿命を終えるはずの毛包が、ずっと成長期のままでいるのです。
ところが出産を終えると女性ホルモンの分泌レベルは一気に下がります。そのため、寿命が延長されていた毛包が一斉に休止期に入るため、大量の脱毛が起きるのです。
このように、産後の脱毛は急激なホルモンの変化による一過性のものなのでホルモンのバランスが安定する10ヶ月~1年半ぐらい経過すれば自然に収まっていくので特別心配はいりません。逆に、心配しすぎて強いストレスから本当の脱毛症になる可能性があります。
では、産後の脱毛症から一日も早く回復するためにはどうしたらいいでしょうか?治療が必要な脱毛ではないので特効薬などはありません。しかし、発毛に適した環境を整えることで回復を早めることはできます。ヘッドスパで発毛環境を整えてあげることは効果的です。また、髪は生体機能の中でも生命維持に直接は無関係ですので栄養が最後に回ります。栄養不足は髪の発育を妨げますので、栄養をしっかり取ることです。また、育児疲れやストレスから睡眠不足になりやすいですが、これも発毛を妨げます。できるだけストレスや疲れを溜めず、しっかりと睡眠と栄養を取ることが回復を早める一番の方法になります。
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